【マニラ、北京共同】フィリピン沿岸警備隊は4日、同国の排他的経済水域(EEZ)内にある南シナ海・スカボロー礁の南約30キロの海域で、巡回中の漁業水産資源局の船が同日、中国海警局の船から2度にわたって放水砲を浴び、右側面に故意に衝突されたと発表した。漁業局の船の航行アンテナが放水砲で直接狙われたとしている。
さらに沿岸警備隊の大型巡視船などが中国海軍艦から妨害や危険な操縦にさらされたと説明した。南シナ海で中国の軍艦がフィリピン側に直接妨害を行うのは異例だ。
中国海警局は4日、フィリピン沿岸警備隊の公船4隻がパトロール中の中国海警局船に「異常接近した」とする報道官談話を発表。