古関裕而「うた物語」
今から100年ほど前、福島の信夫の里に、古関裕而(本名・勇治)は誕生しました。古関は、後年、日本を代表する作曲家となりましたが、80歳で亡くなるまで、音楽で人々の心を癒やし続け、激動の昭和史に残る名曲を多数作曲しました。古関は海外で高い評価を得たことが2回ありました。1回目は1929(昭和4)年のイギリスの懸賞曲コンクールでの「竹取物語」等の入選、2回目は64(同39)年の「オリンピック・マーチ」の作曲です。特に「竹取物語」の入選は、日本人として初めて国際コンクールでの入選という歴史的快挙でした。歌は歴史とともにあります。本連載では、古関の生い立ちや名曲誕生のエピソード、その歴史的背景を辿(たど)ってみましょう。斎藤 秀隆(福島東稜高教員)
- 〈42〉 (09.12.28) 【人間・古関裕而を語る】 発想力で作曲、家族思いの父
- 〈41〉 (09.12.21) 【わらじ音頭】 福島のまつり熱く盛り上げ
- 〈40〉 (09.12.07) 【故郷はいつも瞼に】 母の優しさ思い続けた野村
- 〈39〉 (09.11.30) 【オリンピック・マーチ】 君が代の一節で開催地象徴
- 〈38〉 (09.11.23) 【放浪記】 舞台音楽に古関メロディー
- 〈37〉 (09.11.16) 【モスラの歌】 観客の興味把握し変幻自在
- 〈36〉 (09.11.02) 【日本ライオンズの歌】 士気を鼓舞する応援歌多数
- 〈35〉 (09.10.26) 【福商新校歌「若きこころ」】 母校の繁栄を祈る言葉続く
- 〈34〉 (09.10.19) 【荷物片手に】 上京した夫妻の姿そのもの
- 〈33〉 (09.10.12) 【二本松少年隊の歌】 非業の最期を後世に伝える
- 〈32〉 (09.10.05) 【福島音頭】 「故郷彷彿」とハワイで流行
- 〈31〉 (09.09.28) 【ひめゆりの塔】 若くして散った女学生に涙
- 〈30〉 (09.09.21) 【高原列車は行く】 ハイカラで軽快な歌謡曲に
- 〈29〉 (09.09.07) 【三越ホームソング】 三越社長の志受け13曲作る
- 〈28〉 (09.08.24) 【君の名は】 ラジオドラマの世界を表現
- 〈27〉 (09.08.10) 【あこがれの郵便馬車】 音楽で人に夢と希望を与える
- 〈26〉 (09.08.03) 【ニコライの鐘】 音楽で人に夢と希望を与える
- 〈25〉 (09.07.27) 【さくらんぼ大将】 疎開した飯坂や茂庭を視察
- 〈24〉 (09.07.20) 【ああ此の涙をいかにせん】 原爆への怒りを詩にこめる
- 〈23〉 (09.07.13) 【長崎の鐘】 忌まわしい戦争からの解放
- 〈22〉 (09.07.06) 【イヨマンテの夜】 菊田一夫と歩んだ36年の道
- 〈21〉 (09.06.29) 【栄冠は君に輝く】 甲子園球場で大会歌を作曲
- 〈20〉 (09.06.22) 【ひるのいこい】 農家の昼休みを想定し作曲
- 〈19〉 (09.06.08) 【とんがり帽子】 救済の音楽 後輩の応援歌に
- 〈18〉 (09.06.01) 【白鳥の歌】 若山牧水の短歌、名歌曲に
- 〈17〉 (09.05.25) 【比島決戦の歌】 強いられた戦時歌謡の作曲
- 〈16〉 (09.05.18) 【嗚呼神風特別攻撃隊の歌】 戦時歌謡で国民の士気 鼓舞
- 〈15〉 (09.05.11) 【若鷲の歌】 予科練生の心打ち 選ばれる
- 〈14〉 (09.05.04) 【野口英世の歌】 医聖の功績をたたえて作曲
- 〈13〉 (09.04.27) 【暁に祈る】 別離の悲哀歌った戦時歌謡
- 〈12〉 (09.04.20) 【月のバルカローラ】 オペラ歌手の三浦環に献呈
- 〈11〉 (09.03.30) 【露営の歌】 戦地での印象メロディーに
- 〈10〉 (09.03.23) 【阪神タイガースの歌】 愛され今日も歌い継がれる
- 〈 9 〉 (09.03.16) 【船頭可愛や】 入社5年目で大ヒット
- 〈 8 〉 (09.03.09) 【紺碧の空】 早大応援団幹部推薦で作曲
- 〈 7 〉 (09.03.02) 【福島行進曲】 市民の支持受け レコード化
- 〈 6 〉 (09.02.23) 【福商青春歌】 「永遠の若さ」格調高い名曲
- 〈 5 〉 (09.02.16) 【デビュー曲「福島夜曲」】 あこがれの夢二に捧げた曲
- 〈 4 〉 (09.02.02) 【抒情歌謡の白眉「山桜」】 感覚を磨いた川俣での生活
- 〈 3 〉 (09.01.26) 【舞踏組曲「竹取物語」】 生涯を決めた入選の知らせ
- 〈 2 〉 (09.01.19) 【関東大震災と「大地の反逆」】 大地震の体験 交響楽短詩に
- 〈 1 〉 (09.01.12) 【癒やしの音楽家】 レコードを聞き独学で学ぶ
*敬称略、(福島民友新聞にて2009年12月28日付まで掲載)
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