埼玉県秩父市で3日、京都の祇園祭、岐阜の高山祭とともに日本三大曳山祭りとして知られる「秩父夜祭」の大祭が開かれ、冬の夜に浮かんだ豪華な山車の行列に、多くの見物客が酔いしれた。
極彩色の彫刻をあしらい、ぼんぼりをともした「屋台」「笠鉾」と呼ばれる計6基の山車が秩父神社を順次出発。同神社の女神と武甲山の男神が年に1度出会うとされる約1キロ先の「御旅所」を目指した。
秩父夜祭は約300年の歴史がある。2016年に「秩父祭の屋台行事と神楽」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。