【3】「つながる」感覚大切に 奥会津書房主宰・遠藤由美子

2018/09/19 08:00

  • 有料記事
私が生まれ育った三島町の実家(左手前が鐘つき堂)。住職だった父の姿を見て、つながりを大切にする心が育まれた

 「共有する」「つながる」という行為は、「命」というものの考え方と通じる部分があるのかもしれない。  共有とつながりを、私たちは「ふくしま本の森」の理念に置いた。そのものの見方は、僧侶だった父から影響を受けたと思う。  父は先の戦争で、中国やミャンマーなどに出征した。復員後、古里の三島町にある西隆寺の住職を務めた。父は時々、涙ながらに戦争の体験を語ってくれた。戦争の悲惨さを説く内容だったが、厳...

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line