金融庁が、損害保険の販売代理店を兼ねる中古車販売大手ネクステージ(名古屋市)に対し、立ち入り検査に入ったことが4日、分かった。同社は自動車保険の契約を捏造するなどの不正行為があったことを公表していた。金融庁は損保業界の一連の不祥事を踏まえ、さらに詳しく販売実態を調べる必要があると判断したもようだ。
ネクステージは昨年、タイヤがパンクしたように見せかけて保証を請求したり、複数の従業員が友人名義で保険契約を捏造したりするといった不正が確認されたと公表。当時の社長が辞任した。
金融庁は、旧ビッグモーター(BM)による保険金の不正請求問題を受け、代理店の調査を続けている。