来日した北欧スウェーデンのクリステション首相が4日、東京都内で講演し、ウクライナに侵攻するロシアが「ルールに基づく世界秩序を破壊し、民主主義や領土保全を信じるわれわれ全員に戦争を仕掛けている」と指摘。「ロシアにこの戦争を勝たせるわけにはいかない」と強調した。
ウクライナ侵攻後、ロシアと地理的に近いスウェーデンは200年以上続いた中立政策を転換。今年3月、米欧の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)に加盟した。クリステション氏は、他国と連携して自国を防衛できなければ「ウクライナで起きたことは、他の国でも起こり得る」と述べ、方針転換に至った危機感を説明した。(共同)