原子力規制委員会は8日、北海道電力が再稼働を目指している泊原発3号機(北海道)の審査会合で、敷地に到達する最大の津波高さを海抜15・68メートルとする同社の想定をおおむね了承した。
北海道沖から新潟県沖にかけて活断層が帯状に連なる「日本海東縁部」での地震と、原発周辺での地滑りによる津波が重なり合う場合などを想定した。
同電力は2014年に海抜16・5メートルの防潮堤を設置したが、規制委から地盤が液状化する恐れを指摘されたため、造り直しを決定。今年3月、海抜19メートルの防潮堤の新設工事を始めた。工期は約3年。
斎藤晋社長は10月の記者会見で「大詰めを迎えている」と述べている。