全国医学部長病院長会議は11日、全国の大学病院や勤務医らを対象にした「医師の働き方改革」の影響に関するアンケート結果を公表した。残業時間の上限規制によって労働時間の減少が進んでいるものの、若手医師の研究に充てる時間が少ないことが明らかになり「医療の将来に重大な影響を及ぼしかねない」との懸念を示している。
週平均の労働時間を50時間未満とした医師は49・6%で、規制導入前の22年に実施した調査の41・5%から増加した。
一方、研究時間が週5時間以内との回答が55・6%で、20代に限れば「0時間」との回答が80・8%。「収入のため診療に当たるよう要請を受けていると思われる」と分析した。