【2】両親の働く姿が原点に 太郎庵会長・目黒督朗

06/16 08:30

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昭和30年代ごろの父徳一(左)と母トヨ。両親からは、黙々と働くということを教えてもらった。早く大きくなり、親孝行したいと思った

 毎日必死に働いたが、暮らしは楽にならなかった。父徳一は寡黙で真面目な性格で、母トヨも自転車に菓子を積み込み、冬の雪の深い日も近くの村の商店に売りに回った。  私が朝起きると、すでに仕事をしていた。私が寝る前にも仕事をしていた。「この人たちはいつ寝ているのだろう?」。子どもながらに両親の姿をそう思った。  太郎庵は1949(昭和24)年8月、父が目の前に小川が流れる裏通りの自宅で目黒菓子店として創...

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