福島成蹊高、２年連続金賞　全日本ギター合奏部門

　福島成蹊高ギタークラブは、第５５回全日本ギターコンクール合奏部門・学校の部で２年連続となる金賞を受賞した。部長の高橋隼（はやと）さん（２年）は「部の仲間が一丸となり演奏したことが、金賞につながった」と声を弾ませた。

　コンクールは１０月に神奈川県で開かれ、全国の中学、高校１７校が出場した。最優秀賞１校、金賞６校が選ばれた。福島成蹊高は部員４４人で２曲を演奏した。

　課題曲「ありがとう」を演奏する際は、ゆったりとした曲調で音色に強弱をつけることが難しかったという。音楽監督の石高久仁夫さん（６０）は「部員全員が高校入学までギター未経験という中でよく演奏したと思う」と目を細めた。

　自由曲の「パルティションオラージュ」は部員同士で話し合って選んだ。高橋さんは「曲の強弱がつけやすい分、自分たちの演奏の色が出せた」と胸を張った。「今回は最優秀賞を狙っていたので、少し悔しさもある」と高橋さん。クラブは現在、来年の定期演奏会とコンクールに向けて練習している。高橋さんは「個々の演奏の質を上げ、より良い演奏をする」とさらなる成長を誓った。