【4】私には四つの顔がある 俳優・一色采子

2018/10/18 08:30

  • 有料記事
自主製作映画でヒロインを演じたことが俳優としての道を開いた(並プロ製作「悲しみの赤い自転車」より・ぴあフィルムフェスティバル提供)

 私には名前が四つある。 もちろん本名の「大山采子」と、俳優業の「一色采子」。ほかに稽古事で、日本舞踊板東流の「板東晃禄」、鼓を習う藤舎流囃子(はやし)方の「藤舎彩子」がある。それぞれの名前で「顔」を使い分けている。 日本舞踊は4歳から習いだした。きれいな着物を着て、白塗りした子どもが踊る姿はかわいらしく、一生懸命に踊ると、みんな「お上手ね」とちやほやしてくれる。それが「女優になりたい」という礎に...

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line