フランスで開かれた日本酒品評会「Kura Master(クラマスター)」のうち、梅酒コンクールの本年度の審査結果が17日、発表された。最高賞に当たる「審査員賞」に榮川酒造(磐梯町)の本格梅酒「UMESAKE(うめさけ)8年熟成」が輝いた。県内の蔵元では唯一の入賞。
クラマスターは2017年に始まったフランス人による日本酒品評会で、各種目のうち梅酒コンクールは昨年度に続いて2回目の開催。審査会には一流のソムリエやレストランオーナーらが参加し、プラチナ賞7点、プラチナ賞に次ぐ金賞19点を選出した。
榮川酒造の出品酒はプラチナ賞を受賞し、2次審査も通過して最高賞の審査員賞に選ばれた。授賞式は10月2日、パリの日本大使公邸で行われる。
榮川酒造の成田恵一社長(65)は「長期熟成にこだわって奥深い味わいに仕上げたお酒なので、世界の中で評価されてうれしい。仕込みには町の名水や風土も大きく関係しているため、地元の方々にも感謝したい」と喜びを語った。