【ニューヨーク共同】11日のニューヨーク株式市場で、ハイテク株主体のナスダック総合指数が3営業日ぶりに反発し、347・65ポイント高の2万0034・89を付けた。終値で初めて2万ポイントの大台に乗せた。11月の大統領選で勝利したトランプ次期米大統領が減税や規制緩和を進めることへの期待を背景に、ハイテク株を中心に買い注文が膨らんだ。
米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)が11月に2会合連続となる利下げを決定。FRBが12月17、18両日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)で、さらなる利下げに踏み切るとの観測も相場を押し上げた。
大統領選後、米主要株価指数は軒並み好調を維持しており、代表的な株価指数のダウ工業株30種平均や、幅広い銘柄で構成するSP500種株価指数も過去最高水準で推移している。期待先行の「トランプ相場」が今後も持続するかどうかが焦点となる。
11日のダウ平均は5営業日続落し、前日比99・27ドル安の4万4148・56ドル。米長期金利の上昇が相場の重荷となった。