東邦ガスは5日、都市ガス原料である液化天然ガス(LNG)で冷却した海水を使い、愛知県知多市で陸上養殖したトラウトサーモンの出荷を本格的に始めると発表した。来年5、6月に40~60トンの出荷を目指す。
これまで実証実験してきた施設を事業化に向けて増設し、5日に報道陣に公開した。それぞれ高さ2メートル、直径12・5メートルの円筒形の新しい水槽5基の中では、計約3万匹の稚魚が泳いでいた。
サーモンは20度以上の海水では成育が難しいとされる。東邦ガスはマイナス162度のLNGに熱を伝えて気化するために海水を使っており、2021年11月からサーモン養殖の実証に使ってきた。