政府は、中国人が日本を訪問する際に必要なビザ(査証)の発給要件を緩和する方向で調整に入った。有効期間中に何度も利用できる「数次査証」の対象や期間自体の拡大などを検討している。政府関係者が4日、明らかにした。関係改善の動きを見せる日中間で、人的往来の拡大につなげる狙い。
中国政府は11月末、観光やビジネスで短期滞在する日本人へのビザ免除措置を約4年半ぶりに再開している。岩屋毅外相は今月下旬にも中国を訪問し、王毅外相と会談する方向で調整しており、実現した際には要件緩和の決定を伝える可能性がある。
今後、具体案の作成に向けて外務省や法務省など関係省庁で協議する見通しだ。