能登半島地震で被害を受けた村田製作所は、石川県穴水町のグループ会社の工場で17日、地震から約5カ月半ぶりに全従業員が働く態勢が整ったと発表した。避難所で生活している従業員も出社した。
穴水町の工場は北陸3県の生産拠点13カ所のうち最も被害が大きく、約4カ月半にわたり操業を停止。建屋の修復や設備の補修を終え、5月に一部生産を再開した。
村田製作所はこの間、代替生産のために設備の一部を滋賀県東近江市の八日市事業所に移した。従業員約340人のうち、現在は約100人がこの拠点で働いているという。
穴水町の工場に勤務していた全従業員は無事だったが、今も避難所での生活が続く人もいる。