帝国データバンクは12日、脱毛サロンの倒産(負債額1千万円以上)件数が、前日までの今年の累計で14件に上り、倒産を初めて確認した2007年以降の年間最多を更新したと発表した。これまでの最多は昨年の11件だった。CMに芸能人を起用するなど過大な広告費が重荷となるケースが目立ち、「通い放題」のビジネスモデルも曲がり角にあると分析した。
12月には医療脱毛の「アリシアクリニック」を展開する医療法人社団「美実会」と一般社団法人「八桜会」が倒産。帝国データによると、アリシアだけで約9万2千人の利用者が被害を受け、直近2年間の各社倒産で少なくとも27万1千人に影響が及んだとみられる。