半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(東京)は9日、18日の東京証券取引所プライム市場への新規上場に向け、株式売り出し価格を1株1455円に決定したと発表した。上場承認時の想定価格は1株1390円だったが、投資家からの引き合いに応じて引き上げた。時価総額は約7840億円の大型上場案件となる見通し。
上場によって調達する資金は需要拡大が見込まれるAI向け先端品の生産や研究開発に活用する方針だ。上場時には、株式を持つ米投資ファンドのベインキャピタルと東芝が一定数を売り出す。
キオクシアは当初、時価総額1兆5千億円を目指したが、半導体市況の変動などで半分程度にとどまる。