内閣府が9日発表した11月の景気ウオッチャー調査は、このところの街角の景気実感を示す現状判断指数(季節調整値)が前月比1・9ポイント上昇の49・4となり、3カ月ぶりに改善した。気温が下がり、主に冬物衣料や暖房機器といった小売り関連の指数が伸びた。景気判断は前月の「緩やかな回復基調が続いている」を維持した。
調査では小売り関連の動向に関し「11月中旬に気温が下がり、冬物を探しに来店する客が増えた」(九州の衣料品専門店)との指摘があった。
訪日観光客による消費増も寄与した。ただ物価高が続く中で消費者の節約志向も根強く、先行きを不安視する声もある。