【サンパウロ共同】南米のブラジルやアルゼンチンなどでつくる関税同盟メルコスル(南部共同市場)と欧州連合(EU)は6日、ウルグアイの首都モンテビデオで首脳級会合を開き、自由貿易協定(FTA)に関して最終合意した。交渉開始から20年超を経て決着にこぎ着けた。ただ今後、EU側の発効手続きが難航する可能性もあり、不透明感が残っている。
人口計約7億人以上の巨大自由貿易市場が誕生することになる。今回の最終合意には、関税引き上げを唱える来年1月のトランプ米政権発足を念頭に南米と欧州の間で貿易を活性化させ、保護主義の拡大を食い止める狙いもあるとみられる。