【ベルリン共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の工場閉鎖計画を巡り、ドイツ最大の産業別労組のIGメタルは5日、経営側との4回目の労使交渉が予定される9日に、国内工場のほぼ全てに当たる9工場で時限ストライキを再び実施する計画を発表した。ストによって経営側に圧力をかけ、譲歩を迫る狙いとみられる。
VWはこれまで、国内で少なくとも3工場の閉鎖や数万人規模の人員削減を労組に提示。労組はボーナスの支給停止など人件費抑制の妥協案を示して撤回を迫ったが、経営側は拒否し、労使間の隔たりが目立っている。
IGメタルの交渉責任者は声明で「経営側への圧力をさらに強める」と強調した。