浪江町の鈴木酒造店は、南相馬市のフルーツ専門店「やまさん」とタッグを組み、吟醸とハーブの香りが楽しめるリキュールを完成させた。同酒造店の鈴木大介社長(49)は「一日の終わりのご褒美に、次の日に向けて心身を整えるため、至福の酒を味わってほしい」と話した。浪江町の道の駅なみえや県内の酒販店などで販売している。
製品は「フィトテラピーリキュール」と銘打ち、3種類そろえた。フィトテラピーは植物の成分を利用して人体の自然治癒力を高め、病気やけがなど体の不調を回復させることを目的とする植物療法だという。
鈴木酒造店の発泡日本酒「磐城壽 貴醸泡酒」と、やまさんが仕入れたハーブと果汁などを煮詰めたイギリス伝統の飲み物「ハーブコーディアル」を混和させて製造した。赤ワインに使われるブドウの葉「ヴァンルージュ」をベースに、さまざまなハーブがブレンドされている。
やまさんの谷田部真敏社長(40)は「飲んだ人に幸せになってほしい」と語った。
リキュールは冷蔵してそのまま楽しめる。1本当たり250ミリリットル入りで、価格は1100円。飲み比べできる3本セットも販売している。問い合わせは鈴木酒造店(電話0240・35・2337)へ。