相馬の新たな味覚として話題の天然トラフグ「福とら」を気軽に味わってもらおうと、相馬市観光協会などでつくる「福とら」活用推進協議会が製作を進めていたPRチラシが完成した。チラシではトラフグを提供する市内の飲食店などを紹介している。31日、各店自慢の料理を集めた発表会も同市で開かれた。
相双地区では近年トラフグの水揚げが急増している。9月に再開した相馬双葉漁協のフグはえ縄漁は今季も好調で、10月までの2カ月で22トンを水揚げし、昨年9~12月の24・4トンに迫る勢いだ。年末に向け、漁獲されるトラフグは大ぶりとなり、肉付きもよくなる。
チラシは、全国トップクラスの水揚げを誇りながら地元でなじみが薄いとされるトラフグに親しんでもらおうと企画された。トラフグを提供する飲食店5店舗と、宿泊施設3施設の営業時間、連絡先などをまとめた。同市の観光施設や県内の道の駅で配布するほか、同様の内容を市観光協会のホームページに掲載する。
発表会では、もっちりとした食感の刺し身「てっさ」や、天然物のうま味が溶け込んだ雑炊、引き締まった身の弾力感を楽しめるから揚げなどが披露された。協議会の草野清貴会長は「相馬を西日本の下関に負けない東日本のフグの産地にしたい。品質は高く、自信を持ってお勧めしたい」と話した。各店舗を利用するには予約が必要。問い合わせは市観光協会(電話0244・35・3300)へ。
提供店舗
▽飲食店=江戸一、割烹山王閣、鮨はやし、和料理みはらし、割烹やました
▽宿泊施設=観光ホテル喜楽荘、ホテル飛天、ホテルみなとや