柔道女子70キロ級でパリ五輪代表の新添左季(28)=自衛隊=が現役を引退したことが5日、複数の関係者の話で分かった。先月に全日本柔道連盟へ強化選手辞退届を提出。今後は所属先で指導者となり、後進の育成に当たる方向だという。
奈良県出身の新添は奈良・天理高から進んだ山梨学院大時代に頭角を現し、170センチ超の長身から繰り出す強力な内股を得意として活躍。世界選手権は2023年に初優勝し、22年は3位に入った。18年ジャカルタ・アジア大会も制した。
金メダル候補として臨んだパリ五輪は個人戦で7位にとどまり、混合団体は日本の銀メダルに貢献。28年ロス五輪での巻き返しも期待されていた。