東日本入国管理センター(茨城県牛久市)に収容されている人を支援する市民団体が1日、実態に関する報告会を開いた。強制退去を命じられた外国人が10年以上収容されているケースもあり、団体の田中喜美子代表(72)は「長期収容問題は改善されていない」と訴えた。
報告会は、面会ボランティアに取り組む「牛久入管収容所問題を考える会」が開催し、会員や仮放免者ら約70人が参加した。
田中さんによると、新型コロナウイルス感染拡大防止のため収容を一時的に解く「仮放免」が増え、収容者は約300人から約50人に減少した。ただ難民申請者や出身国には帰国できない事情があって10年以上収容されている人もいる。