総務省が29日発表した11月の東京都区部の生鮮食品を除く消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は108・3となり、前年同月比2・2%上昇した。伸び率は10月(1・8%)から0・4ポイント増加し、3カ月ぶりに拡大した。政府補助金が縮小となった電気代と都市ガス代の値上がりが影響した。
コメ類は62・8%上昇した。伸び率は10月(62・3%)から0・5ポイント拡大し、比較可能なデータがある1971年以来、過去最大。2024年産の新米で肥料や輸送費の上昇分が転嫁され、価格が高止まりしている。生鮮食品を除く食料は4・0%上がった。
東京都区部の指数は全国の物価動向の先行指標となる。