【丹東共同】7月下旬に大規模な洪水被害が起きた北朝鮮北部・新義州で、復旧に向けて15階建て前後の新たな高層住宅の建築が大詰めの段階に入った。共同通信記者が28日、国境を挟む中国遼寧省丹東から確認した。金正恩朝鮮労働党総書記は年内の建設完了を指示しており、氷点下10度近い寒さの中、早朝から労働者が作業していた。
新義州では、洪水で氾濫した中朝国境の鴨緑江に沿って並ぶ形で、少なくとも数十棟の高層住宅の建築が進められている。大半は外観が整い、内装の作業に移った。周辺地域では洪水で約4100世帯が被災し、子どもや高齢者らが首都平壌に避難している。