現行の健康保険証が12月2日に廃止されるのを前に、医療関係者や障害者らが26日、福岡市の街頭で廃止撤回を求めて、マイナンバーカードに保険証機能を持たせた「マイナ保険証」に関し「一本化せず、今の保険証を残して」と声を上げた。
既に薬の処方でマイナ保険証の提示を求められるなど、患者側に混乱が生じていることを受け、30団体でつくる「『保険証をのこして』ネットワークふくおか」が主催した。
午後5時過ぎ、約30人が博多駅前に集まり「保険証をなくさないで」などと書かれたプラカードを掲げた。交通事故により軽度外傷性脳損傷を患う女性は「マイナカードのパスワードを覚えることは難しい」と不安を吐露した。