双葉町は、町民の帰還と定住を後押しするため、住宅再建にかかる費用の一部を支援する補助事業を始める。町内に住宅を新築した場合は500万円を上限に費用の10割、中古物件を取得した場合は150万円を上限に費用の2分の1を補助する。町が8日の町政懇談会で説明した。
対象は東日本大震災が発生した2011年3月11日時点で町に住民票があり、補助金が交付された年度の翌年度から5年間継続して定住する人が対象。東京電力福島第1原発事故による避難指示が一部地域で解除された20年3月4日以降に契約した住宅にさかのぼって補助する。
住宅を修繕する際の支援制度については拡充する。現行の上限補助額100万円から引き上げ、150万円を上限に費用の2分の1を補助する。町は11月から申請を受け付ける予定。
今月1日現在の町内居住者は113世帯147人。このうち、震災前からの町民が68人、移住者が79人となっている。