ニトリホールディングス(HD)は、京都市の南禅寺の旧境内に造られた「對龍山荘庭園」の一般公開を始めた。2010年からニトリHDが所有して以降、取引先を招く迎賓館として使っていたが、似鳥昭雄会長が公開を決めた。予約不要で入場料は2千円。
「對龍山荘」は1896年に薩摩藩出身の実業家伊集院兼常の別荘として建てられた。庭は日本庭園の先駆者として知られる七代目小川治兵衛が手がけた。琵琶湖の水を京都まで送る疎水から引き入れた水で滝や池を造った。広さは約5900平方メートル。
2024年に国の重要文化財に指定された主屋なども来年春の一般公開を検討している。