流行「魚」大賞にオオグチボヤ アクアマリンが発表、深海にすむホヤの仲間

12/01 08:45

大賞に輝いたオオグチボヤ(アクアマリンふくしま提供)

 いわき市のアクアマリンふくしまは11月29日、今年最も話題になった館内の生き物を決める「流行魚大賞」にオオグチボヤが選ばれたと発表した。

 流行魚大賞の選出は今年で5回目で、来館者による投票で決まった。オオグチボヤは、総投票数2341票のうち、1位の341票を獲得した。投票数2位は312票のヨリトフグだった。オオグチボヤは施設内の「親潮アイスボックス」コーナーに展示している。

 同館によると、オオグチボヤは英名で「プレダトリー チュニキト(肉食性のホヤ)」と呼ばれる深海生物。水深300~千メートルの海底の岩盤や沈木に付着して生活しているホヤの仲間で、流れに向かって大きく口(入水孔)を開け、餌を捕らえる。富山県など日本海側の一部で分布が確認されているが、生きて採集されることは非常にまれだという。

 広報担当の藁谷桜子さんによると、公式SNSの投稿には「真夏にふさわしい不思議生物!」「宇宙っぽい」などのコメントが寄せられたという。

 同館はオオグチボヤのステッカーを今月15日午前9時から先着200人にプレゼントする。場所は本館1階エントランスホール。問い合わせは同館(電話0246・73・2525)へ。

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