日本の城と言えば、天守閣を持つ大規模な建造物を思い浮かべる人が多いだろう。しかし「考古学からみた中世城館」が副題の本書は、そのイメージが一面的だと教えてくれる。 例えば山城の場合、元々そこが信仰の場だったことが、調査から推察されたりする。本書は、発掘調査の結果を踏まえ、「城館以前」の姿を含め、古代から近世にかけ変化を重ねてきた存在としての城を解説する。 紹介される城は、著者が県文化振興財団で...
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