【草野心平の詩(下)】噛む・少年思慕調 悪童を詩人にした...故郷

08/03 15:10

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夏井川が流れる小さな平野に開けた小川町の田園風景。山並みの左端には心平が詠んだ二ツ箭山が見える(二つ並んだ小さな出っ張りのうちの右側。いわき市小川町塩田字間門から北東の方角を撮影)

 川内村から山越えの県道を南へ車で走る。いわき市に入り約30キロ。夏井川渓谷沿いの県道を下っていくと、左右の視界が開けた辺りに、詩人草野心平の故郷、いわき市小川町がある。  とがった行動  小川では確かめたいことがあった。心平は人生の後半、川内の人と自然を愛した。一方、故郷との関係は、足を運んだ回数から見て淡泊に思える。この差は何だろう。思いつく理由は、故郷への愛憎入り交じった感情だ。心平の友人、中...

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