日本、米国、フィリピン3カ国は10日、高官による海洋協議の初会合を東京都内で開いた。中国が威圧的な行動を強める南シナ海情勢を巡り意見交換し、力による一方的な現状変更の試みへの反対を改めて確認。多国間連携に懐疑的なトランプ次期米大統領が来年1月に就任するのを前に、海洋分野での協力を深化させると申し合わせた。
日米は、フィリピンが南シナ海における紛争の平和的解決に努めているとして支持を伝えた。フィリピンは来年に第2回の協議を主催すると表明した。
議長を務めた外務省の中村亮南部アジア部長は「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序に向け緊密に連携する」と強調した。