京阪電気鉄道は3日、2025年10月から全路線で鉄道運賃を平均12・4%値上げする改定を国土交通省に申請したと発表した。消費税増税時と駅のバリアフリー化を運賃に上乗せできる国の制度の活用時を除くと、値上げは1995年以来30年ぶり。
認可されると、現在170円の初乗り運賃は京阪線が180円に、大津線は200円になる。普通運賃は11・7%、通勤定期は14・4%、通学定期は8・8%の引き上げとなる。
老朽化した車両や設備の更新時期を迎えており、人件費や物価上昇も背景にある。京阪電鉄は「安全で安心なサービスの提供を継続するため」と理解を求めている。