浪江町大堀地区に伝わる大堀相馬焼の窯元「陶吉郎窯」は7日、地元の柴栄水産や鈴木酒造店と連携し、大堀相馬焼の器で「請戸もの」のヒラメと日本酒を試食・試飲できるイベントを、町内の大堀工房で開いた。来場者は「オール浪江」の味わいに酔いしれた。8日も開かれる。
大堀工房で6日に始まった大堀相馬焼の企画展に合わせて開催。東京電力福島第1原発事故で全町避難を経験後、町内で営業を再開した三つの事業者が連携して地域の活性化につなげようと、初めてイベントを企画した。
大堀相馬焼が製作されている工房では、柴栄水産から仕入れたヒラメと、鈴木酒造店が商品開発したヒラメに合う日本酒「常磐もののヒラメと呑みたい磐城壽(ことぶき)」が振る舞われ、来場者が舌鼓を打った。福島市から訪れた安西一樹さんは「浪江の雰囲気を感じられて、味わい深かった」と話した。イベント最終日の開催時間は午前10時~午後6時。企画展は11日まで開かれている。