東北写真記者協会(新聞、通信、放送計48社加盟)は6日、2024年度の優れた報道写真・映像に贈る各賞を発表した。新聞部門の企画部門では、最高賞の金賞に福島民友新聞社編集局報道部写真映像課の吉田義広、石井裕貴(ひろたか)、矢内靖史、永山能久(よしひさ)(現・郡山総支社報道部)の4記者が撮影した「連載企画『新まち食堂物語』」(4月7日から毎週日曜日付の3面に掲載中)が選ばれた。
最優秀の協会賞には、新聞部門は岩手日報社の菊池範正氏の「翔撃の50―50」、テレビ部門は秋田朝日放送の平泉慶人氏の「つながりのあいだに」をそれぞれ選ん
「連載企画『新まち食堂物語』」は23年4月から連載が続く「まち食堂物語」の続編。地域の人に親しまれ、空腹を満たしてきた食堂を特集。店と客が紡いできた歴史を深掘りし、動画付きで紹介している。吉田写真映像課長は「取材でたくさんのお店に協力していただき感謝します。この賞を糧に、これからもおいしい料理を提供する県内の食堂を紹介したい」と話した。
東北6県の協会員が昨年12月~今年11月に撮影した写真95点、ニュース映像50点の応募作品の中から、協会員の代表らが選考した。
ほかの受賞作品(敬称略)
【新聞部門】一般ニュース部門金賞「豪雨災害 変わり果てた風景」代表・山口竜昇(山形新聞社)、銀賞「奇岩射抜く 夏至の朝日」高橋康(岩手日報社)、銅賞「迫る高波、台風7号の脅威」中村靖治(共同通信社福島支局)▽スポーツ部門金賞「風よりも速く」石森明洋(岩手日報社)、銀賞「聖和学園 初の甲子園」野界航也(河北新報社)、銅賞「ゴールテープの明暗」佐藤亮真(秋田魁新報社)▽企画部門銀賞「ぷらっと東北」代表・安保孝広(河北新報社)、銅賞「あおもり戦争遺構を歩く」千葉康之(東奥日報社)▽奨励賞「鎮魂の祈り」小山大介(福島民報社)、「八戸など大雪」大西桂介(デーリー東北新聞社)、「赤紫色の夜空」大久保瑠衣(秋田魁新報社)
【テレビ部門】一般ニュース部門金賞「犯行後現場に出動…放火犯は消防団員」佐藤嘉一(山形放送)、銀賞「重要指名手配犯・仙台で逮捕」野村龍太郎、鎌田勝一郎、長沼寛紀(宮城テレビ放送)、銅賞「火災現場に消防より先に現着し撮影」村上真司(福島中央テレビ)▽企画部門金賞「秋田内陸線とともに」崎野哲平(NHK秋田放送局)、銀賞「限界集落で生きる ―七ケ宿町 稲子―」手塚崇(東北放送)、銅賞「それでも、前へ進む ~ひとり帰った窯元~」貝沼大輔(福島テレビ)▽映像部門金賞「いわて四季彩『憧れるのはやめられない』」松原一裕(NHK盛岡放送局)、銀賞「世界を掴め ―親子の挑戦―」菅野豪史(東北放送)、銅賞「自転車づくりに懸ける思い」佐藤健二(東日本放送)▽新人部門賞「定点、あの日から 岩手 宮古 ~これからもこの町の汗を流して~」小室光大(NHK盛岡放送局)▽日本映画テレビ技術協会東北支部賞「伝えたいこと15 浪江町請戸」野地ちひろ(福島中央テレビ)