須賀川・動物病院立てこもり男、覚せい剤使用疑いで再逮捕へ

　福島県須賀川市の動物クリニックで１０月に発生した立てこもり事件で、須賀川署に強盗致傷と建造物侵入の疑いで送検された住所不詳、職業不詳の男（２４）が、事件前に覚醒剤を使用した疑いがあることが１１日、捜査関係者への取材で分かった。同署は裏付け捜査を進め、１２日にも男を覚醒剤取締法違反の疑いで再逮捕する方針を固めた。

　捜査関係者によると、男はかつて院長の娘と交際。２人の交際を巡るトラブルが事件に発展した可能性があり、同署は男が娘に会うために同市を訪れていたとみている。男は１０月２２日午後、診療を終える間際だった同院を訪れ、娘の話ではなく動物の話など別の口実で院長と接触、刃物４本を所持して院長からスマートフォンを奪った上で約５時間にわたり院内に立てこもった。男にロープで縛られた際に院長が軽傷を負った。