【2】病院の大広間にヒント 郡山ペップ子育てネットワーク理事長・菊池信太郎

2019/01/22 08:30

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家財や本などが散乱した自宅マンションの書斎。自宅には住めず、両親宅で1カ月半ほど生活した。震災の被害の大きさを身にしみて感じた

 福島に移り住んで初めての冬。それが全ての始まりだった。 父が営む郡山市の菊池医院を継ぐために2010(平成22)年4月、生まれ育った東京から引っ越した。日々の診察を通して、福島の子どもたちとの関わりを深めていた。 福島での暮らしが1年になろうとしていた3月。東日本大震災と原発事故が起きた。 私はいつも通り、父の医院で診察に当たっていた。すると突然、激しい揺れとともに建物がきしむ音。診察中の子ども...

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