【9】昔ながらの製法やめる 会津電力社長・佐藤弥右衛門

2018/07/19 08:00

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当時最新鋭の設備を導入して建設した飯豊蔵。蔵人たちを重労働から解放し、良い酒を造る体制ができた

 37歳の時に大きな決断をした。  それは「昔ながらの酒造りから脱却する」ことだ。  酒造りは杜氏(とうじ)の勘や技に頼ってきたが、杜氏が高齢化し技術の継承が課題になった。蔵人もみんな家族と共に住み込み、昼夜を問わず働くのが当たり前。重い荷物を担いで仕込み樽を上り下りする重労働だった。  一方、1980年代後半は純米酒、吟醸酒などの上級酒が注目されだした。うちは有機栽培による上級酒に転じてい...

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